借入はしてもいい
「借入」つまりお金を借りることに対して、いいイメージがある人は少ないと思います。
お金がなくて困っている人みたいなイメージがあったり、
ビジネスにしても、借入のない会社が安全な会社、借入のある会社なんて…と思ってる人もいるのではないでしょうか。
しかし、必ずしもそうではなく、事業での借入は戦略的な手段の一つです。
事業にはお金が必要ですから、そのお金をどう用意するかというのは課題の一つ。
その解決策の一つとして、借入は有効に活用すべき策です。
余裕が生まれるメリット
借入のメリットとしては、三つの余裕が生まれると考えます。
まず、資金的な余裕。
資金に余裕が生まれるというのは、ビジネスをする上で大きなアドバンテージになります。
自己資金が潤沢にある人によっては、無理してまで借りる必要がないと思うかもしれませんが、
そうでない人にとっては、手元にお金があるという安心感は大きいもの。
事業では常に資金に余裕を持っておくことが大事になります。
業種にもよりますが、最低売上の3か月分というのはよく言われます。
お金に余裕があれば、不測の事態が場合でも対応できます。
ふたつめは、時間的な余裕。
投資や事業というのは、すぐに成果が出ない場合も多いです。
ある程度手元の資金に余裕があれば、成果が出るまでの時間的な猶予も生まれます。
特に創業当初などは、売上が心もとないケースも考えられるので、時間に余裕が生まれるメリットは大きいでしょう。
そして、三つめは心理的な余裕です。
お金がすぐに尽きるという事が防げるので、お金がギリギリという状態に比べると、心理的にも余裕をもって事業を行えます。
常に追い詰められたような心理状態だと、正しい経営判断ができなかったり、何しろ心身ともによくありません。
正しく使い、正しく返す
このように余裕が生まれる借入金ですが、気持ちが大きくなりすぎることにも注意が必要です。
言わずもがな、借入ですから、きちんと返済していく必要があります。
一時的に手元にお金は増えるので、お金持ちになったような錯覚が起きますが、それは自分のお金ではありません。
借りたお金は計画通りの用途に正しく使い、事業の利益をしっかりと出していく。
そして、利益からきちんと返済する。
この一連のサイクルをしっかりと意識しましょう。
使い方を間違えなければ、借入は有効な手段です。