節税の恩恵を最大限受ける
個人事業主の確定申告の場合、青色申告であれば特別控除を受けられます。
利益から65万円を控除できる制度で、節税になるというものです。
それが2020年に改正され、65万円の控除を受けるためには、電子申告(e-Tax)での申告が必要となりました。
電子申告ではなく紙で提出すると、控除額が55万円となり、10万円少なくなります。
電子申告をしないと、節税面でも恩恵を最大限受けられないという事になったのです。
電子帳簿保存という選択もありますが、こちらは現時点ではかなりハードルが高く、あまり現実的ではありません。
導入が簡単な電子申告を選択しましょう。
節税以外のメリット
電子申告の名の通り、確定申告書を電子データで送信するので、
・申告書を印刷する手間とコスト
・税務署に郵送する手間とコスト
これらが不要になります。
申告書を印刷してハンコを押して、控え分も用意して、封筒に返信用封筒と一緒に入れて、切手を貼って、郵送して、、、、という手間が省けます。
確定申告時期は24時間利用可能です。それ以外の期間も基本的に平日は24時間利用可能(月曜は8時30分から)です。
送信して即時税務署に届くので、税金の還付も郵送に比べ速いです。
電子申告導入のハードル
電子申告の導入ですが、そこまで高いものではありません。
税理士に申告を依頼する場合は、税理士が電子申告をしてくれるので特段用意することはありません。
税理士を選ぶ時などは、電子申告に対応しているかどうかは確認しましょう。
自分で電子申告を行う場合ですが、
・ネット環境
・マイナンバーカード
・ICカードリーダー
があれば可能です。
カードリーダーは2,000~3,000円ほどで購入できます。私はこれを使っています。
NTTコミュニケーションズ 接触型 USBタイプ ICカード リーダーライター ACR39-NTTCom
電子申告の利用に利用者識別番号が必要になるので、まずe-Taxのネット上で手続きして取得します。
マイナンバーカード、カードリーダーを使わない方法もありますが、その場合税務署に行って手続きをしなければなりません。
時間がかかり面倒なので、ネット上で完結させましょう。
また、マイナンバーカードをまだ持っていない方にとっては、そもそもマイナンバーカードの取得が面倒だと思いますが、
持っておくとなんだかんだ便利な場面も多いので、この機会に検討してみるのもいいかもしれません。